投資はじめた方が良いって聞くけど、
具体的に何からすればいいんだろう?
こんな疑問にお答えします。
こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。
私はどんな理由であっても「投資を始めるのは良いこと」だと考えています。超少子高齢社会である日本では、投資なくして30年後の生活は成り立ちません。
ただし、暴落中の相場状況で間違った投資の始め方をしてしまうと、大火傷を負いかねません。逆に絶好調な環境でイケイケ過ぎる投資を始めるのも危険です。
相場状況によらない、初心者向けの始め方をまとめてみました。
大前提:生活防衛資金を貯めれそうか確認
投資を始める大前提は「生活防衛資金を貯めること」です。
投資で勝つ方法は「安く買って高く売ること」です。逆に言うと、買値よりも安く売ってしまうと負けてしまいます。
暴落時などには、リストラなどの現金が必要な状況に追い込まれることがあります。その時、ある程度の生活防衛資金を貯めておけば「安く資産を売却」しなくて済みます。ある意味「守りのお金」と言えますね。
現時点で貯金がない人は少し考えましょう。
ただし、私自身の経験から「投資と同時に生活防衛資金を貯めても良い」と考えています。
詳細はこちらの記事で詳しく解説しています。
投資を始める4つのステップ
では、具体的な投資を始める方法を見ていきましょう。
- 運用目的を決める
- 最終的に欲しい金額を決める
- アセットアロケーションを決める
- コストが安い投資信託を買う
ステップ1:運用目的を決める
あなたは増やしたお金を何に使いたいですか?
運用目的は非常に重要です。
投資で負けてしまう一番の要因は「変なタイミングで変な行動をすること」です。
目的がないと暴落相場やイケイケ相場で別の投資方法に浮気をしてしまいます。逆に目的さえ定まっていれば、冷静な投資判断が続けられます。運用期間も明確になりますしね。
こちらの記事では具体的な運用目的も紹介しています。
ステップ2:将来必要になる金額を決める
必要な金額は2000万円?1億円?
投資は「お金を増やす」ために行います。ステップ1で目的を決めたのであれば、どのくらいのお金が必要になるのかが明確になるはずです。
ここでは次の3つの数字を決める必要があります。
- 最終的に必要な金額
- 目標とする利回り
- 毎月の積立金額
「最終的に必要な金額」はステップ1で決まっているはずなので、「利回り」と「積立金額」を求めていきます。
もう少しイメージするために、老後に2,000万円貯める目的の人をイメージしてみましょう。
- 65歳までに2,000万円貯める(必要金額)
- 安定運用したいので利率2%の債券が良い(利回り)
- 開始時期を25歳、30歳、40歳、50歳の4パターンで考える
毎月の投資金額は、25歳で2.8万円、40歳5.2万円が必要になってきます。この積立金額が多すぎるのか、少なすぎるのかを考えながら、3つの数字を考えていきます。
ちなみに、楽天証券の積立シミュレーターを利用すると簡単です。
投資対象の利回り参考値
利回りとかいきなり言われても難しいと思うので、代表的な運用商品の値を載せておきます。
資産クラス | リターン | リスク |
---|---|---|
現金 | 0.1% | 0.0% |
日本株 | 1.6% | 17.3% |
先進国株 | 5.9% | 18.6% |
全世界株 | 5.4% | 18.3% |
S&P500 | 6.5% | 18.0% |
日本債券 | 1.9% | 1.9% |
先進国債券 | 5.4% | 9.4% |
リターンが利回りに相当します。株式投資のみだと5%前後、債券のみは約2%です。2つを混ぜると4%くらいは普通に狙えます。
なお、リスクはリターンの変動幅です。ご存知ない方はこちらの記事を読むと分かってきますよ。
ステップ3:アセットアロケーションを決める
毎月の積立金額と利回りが決まれば、投資対象を決めます。
ただし、ここで決めるのは「どこに投資するのか?」であって「具体的な投資商品」ではありません。商品は次のステップまでお待ち下さい。
どの地域の、どんなカテゴリを買うかが重要です
具体例でいうと、私は「先進国株88:新興国株12」の割合で買い付けています。もちろん現金は別に充分確保しています。
こういったアセットアロケーションの決め方は以下の記事で詳しく紹介しています。
ステップ4:コストが安い投信を買う
あなたに適した商品を買いましょう!
最後にやっと具体的な金融商品の購入です!
といっても買うのはソニーや任天堂といった個別株式ではありません。初心者は迷わず投資信託、それもインデックス型投資信託を買うべきです!!
始めは簡単でわかりやすい商品で初めて、経験を積んだら難しい投資方法にすることをオススメします。
特に運用コストが安いことは非常に重要です。代表的なコストに「信託報酬」があります。これは運用会社の人件費なので必ずかかってきますが、最低でも0.5%以下を目安に選ぶと間違いがありません。
私は野村證券で確定拠出年金を運用しているのですが、その商品の決め方は参考になるはずです。以下の記事でご紹介しています。
いかがでしたか?
軽い気持ちで書き始めましたが、非常に長くなったので過去記事へのリンクを多用してしまいました。
伝わったはずですが「めんどくさい」です。「嫌だな」と感じてしまった方は、まだ投資するには早いのかもしれません。
一方で、このステップをしっかり踏んでいただければ、暴落時に投資から退場する可能性が低い方法を実践できます。
証券口座を開いた後に、具体的に何をすればよいのかがイメージできていれば嬉しいです。
私と一緒に始めの一歩を踏み出してみましょう。
生活防衛資金の重要性は、コロナショックに絡めてもお話しています。リーマンショックのときは年収が激減したことも知っておくべきです。
この記事で「買うべき商品」まで決められても、「どの方法で買うべきか」は悩んでいるかもしれません。iDeCoやつみたてNISAも含めた運用方法を比較しています。
今回ご紹介した方法は「インデックス投資」と呼ばれる運用方法です。私がこの方法を始めるきっかけになった2冊の本は必読です。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
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まさ