家計の可視化

投資を始めるのに必要な貯金額はいくら?

家計の可視化
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こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。

最近、投資を始める方が一気に増えたようです。Stay Homeで家にいたため、口座開設もやりやすかったのかもしれません。

4月のNISA開設2.8倍 ネット証券5社、株安で若者流入

日経新聞 2020/5/23付

実際、投資をはじめたリアルの友人は非常に多いです。飲み会でも相談されることが多く、よく聞かれたのは「いくら現金があれば投資を初めて良いの?」とか「どの会社が良いの?」とかです。

「どの証券会社が良いのか」この記事でご紹介しています。

でも大事なのは「いくら現金があればいいのか」の方です。ある程度の貯金を確保せずに、投資資金を生活費から捻出すると破産します。

そもそも日本の若者は貯金が無い人が相当数います。ツイッターでもクイズを出してみました。​

​ 正解は、、「独身20代の45%は貯金がない!」。正直、私も驚きました。。

まさ
まさ

貯金無しで投資はできません!

「投資を始めるための貯金額の目安」について、記事にしておきます!

この記事でわかること
  • 投資を始めるには生活費1ヶ月分必要
  • 1ヶ月分貯まったら、生活防衛資金を貯める
  • はじめは貯金と投資を1:1で貯める
  • 生活防衛できそうならすべて投資へ!

日本には貯金がない人が相当数います

冒頭でも触れましたが、日本人は貯金がないヤバい人が結構います

金融庁 家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)より金育SEが作成

特に、独身の20代はほぼ半数が貯金がありません。50代の1/3以上が貯金ないのも結構問題ですね…。

貯金がないと、緊急事態で困ってしまいます。

貯金がない方への質問
  • 「もし突然病気になっても、治療費払えますか?」
  • 「もし突然リストラされても、納得のいく転職先が見つかるまで探せますか?」

高額療養費制度や失業保険があるから大丈夫、とたかを括ってる人も多いかもしれません。でも実際に支給されるまでには数ヶ月のタイムラグが発生することがあります。

最低限の貯金が無いと、生活費をかき集める状況が出てきてしまうんですね。

投資に限らず、最低限の貯金が必要

では投資をするためにはどれくらいの費用が必要なのか。それには投資の鉄則を知る必要があります。

投資で負けない鉄則は「狼狽売り」しないこと

投資で負ける状況は「高く買って安く売ること」です。投資に慣れていないと、売りたくない状況で売らざるを得ない状況が出てきてしまいます。

例えば、コロナ相場では24,115円から16,358円まで一気に急降下しています。約33%も下落してるんです。

この「資産価値が目減りしたときに、動揺して、投げ売りしちゃう」ことを狼狽売りといいます。

投資の初心者がやりがちな失敗です。不当に安い金額で売って、損してしまうことだけは避けないといけません。

生活費が足りなくなると、安くても売っちゃう

狼狽売りは精神面の話です。でも物理面で売らざるを得ない状況になることがあります。

まさ
まさ

貯金が無い人
嫌でも売る必要が出てきます。

想定外の支出で現金が必要なときも、貯金がないと売却が必要になります。そもそも景気が悪化すると

  • 景気が悪化すると、株価が下がる
  • 景気が悪化すると、給料も下がる
  • 景気が悪化すると、リストラ懸念が発生する

株価が下がっただけでは、精神面を鍛えていれば狼狽売りせずに済むかもしれません。

でも給料が下がったり、リストラに遭ってしまうと、そんなこと言ってる暇はなくなります

貯金がない状況で収入がなくなったりしたら、安くても株を売らないと生きてらんないですよね。

生活防衛資金を貯めるべき

ではどうすればいいかというと、「最低限の生活を守るための資金」を貯めるべきです。この資金は生活防衛資金と言います。

生活防衛資金とは
  • ナニカが起きたとき、給与収入がゼロでも生きていけるだけの現金
  • 生活費3ヶ月〜2年分確保すべき
  • 詳細はこちらの記事で解説してます。

生活防衛資金があれば、緊急事態でも投資信託を売らなくても生活を維持できます

特に、今回のようなコロナショックが発生して、生活が脅かされる自体が発生しても、生活費のために株を売らなくて済みます。

投資をするには、生活防衛資金を確保すべきです。

生活防衛資金の目安

では、いくら必要なのか?

生活防衛資金として必要な金額は、3ヶ月〜2年と言われています。

金育SEの考えでは、状況ごとに必要な金額は変わると考えています。仮に生活費が20万円だとすると、

  • 実家が近い or 実家住み:3ヶ月分(ex.60万)
  • 会社員:半年〜1年分(ex.120万〜240万)
  • 自営業やフリーランス:2年分(ex.480万)

実家暮らしなら、最悪逃げ込めるはずなので少なめでも大丈夫です。それ以外の人は結構な金額を確保しておく必要があります。

投資を始めていい貯金額

今回話したかった「投資を始めて良い貯金額」は「生活防衛資金の金額」とは異なります。

  • 貯金がある程度ある人
  • 貯金が全くない人

この2パターンで変わってきます。

貯金がある程度ある人

生活防衛資金を3ヶ月〜2年分貯めるには、非常に長い期間が必要になります。

まさ
まさ

会社員なら、100万円以上の現金が必要ですもんね。

せっかく投資に興味が出てきたとしても、貯める前にやる気が無くなっちゃうかも…しれません。でも安心してください。

貯金と投資は同時に始めても大丈夫です。貯金の利回りが低すぎるので、非常に効率が悪くなっちゃうんですね。

毎月2万円投資できるなら
  • 1万円は投資(利回り5%)
  • 1万円は貯金(利回り0.01%)

こんな感じで1:1の割合で投資と貯金を始めましょう。生活防衛資金を貯めるまで続ければ大丈夫です。

生活防衛資金が貯まったら、2万円すべてを投資し、本格的に加速していけばいいでしょう。

全く貯金がない人は1ヶ月分貯めよう

もし貯金がまったくない人は、まだ投資を始めないでください。最低、1ヶ月分の生活費を貯める練習が必要です。

  • 夫婦や子育て世代:15〜30万円
  • 独身の方:15〜20万円
  • 毎月2万円なら8+αヶ月で貯まる

毎月2万円をなんとか捻出して、8ヶ月程度あれば1ヶ月分の生活費が貯まります。今まで節約する癖がないと、毎月2万円も難しいかもしれません。ただ、コレができないと投資も続きません。

今まで貯金できてなかった理由の分析から始めるべきですね。その悪い家計状況を改善をする方が優先順位は高いです。

多くの人は「節約」の意識が低いので、この改善でしょうね。固定費見直しからやると効率も良いです。

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オススメの固定費見直しはこちら!

  1. 電気代
  2. 格安SIM
  3. 保険
  4. 家賃

固定費の見直しは非常にめんどくさいですが、その分効果も大きいのでしっかり減らしていきましょう。

格安SIMの特徴をまとめた記事もあるので興味があれば確認してください。

貯金がなくても証券口座はすぐに作るべき

もし貯金がなくてがっかりした人も、証券口座だけはすぐに作るべきです。

まだ証券業界も改善が必要ですが、1〜2ヶ月ほどかかることがあります。

こちらの記事で、オススメの証券会社を比較しているので、まだ決めていなければ確認しましょう。


いかがでしたか?

投資を始めるのに必要なお金
  • 投資を始めるのに必要な貯金額は生活費の1ヶ月分
  • 独身の方なら15〜20万円
  • 夫婦や子育て世代なら15〜30万円
  • 既に貯まっている人は投資を始めつつ、生活防衛資金も同時並行で確保
  • 貯金がない人は、投資せずに貯金の練習から

投資には元手が必要なだけではなく、お金を正しく使う「金融リテラシー」も必要です。赤字(に近い)家計状況では投資は厳しいです。

必要最低限の貯金ができるまで、スキルを高める必要があります。固定費の改善が投資の第一歩です。

格安SIMでいうと楽天モバイルがめちゃくちゃおすすめですね。私も契約していますが、1年間で0円で使えるのは大きいです。

ただ、証券口座を作るのに時間がかかるので、申請は始めても大丈夫です。

投資のために焦る気持ちは抑えつつ、着実に貯金も確保しておきましょう。

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20代の平均貯金金額も分析しています。

生活防衛資金はここで解説してます。

生活防衛資金は動画でも解説してるので、音で聞きたい方はどうぞ。


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良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。

まさ

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