投資の実践

【12/28更新】LINE証券のタイムセールが儲かる裏の仕組みを解説します【クロス取引】

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7/31更新!2020/3からのゲリラセールの内容はこちらの記事で新しく解説しています!


こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。

12/5、LINE証券でびっくりキャンペーンが始まりました。

私の勤務先は個別銘柄の売買には申請が必要なので、購入できませんが「本当に儲かるの?」って疑問に思いました。

そもそもLINE証券の裏側は「クロス取引」というプロ投資家向けの取引を駆使しています。その仕組を理解しながらキャンペーンを分析すると、消費者は高確率で1500円くらいゲットできそうだとわかってきます!

ちなみに株式優待を狙う「クロス取引」とは別物です。笑

この記事では証券業務の専門家として、利益が得られる仕組みを解説します!

この記事で分かること
  • LINE証券のタイムセールで儲かる裏側の仕組み
  • 実際の利益はいくら?

LINEタイムセールは儲かるのか?

ツイッターで「LINE証券 タイムセール」と調べると、儲かった例がたくさん出てきます。

第1回目は平均して1,500〜2,500円前後の利益がゲットできたようです!​​​​

でもそんな美味しい話があるわけ無いと思いますよね?

タイムセールの目的

そもそもLINE証券がキャンペーンを行うのは2つの目的があります。

LINE証券がキャンペーンを行う目的
  1. バズらせて新規口座を増やしたい
  2. LINE証券の口座にお金を入金させたい

キャンペーンの最大の目的は「口座数を増やす」でしょう。証券会社は「口座数」が増えると、その分取引が増えて、利益も増えます。

2つめの目的は「口座への入金」でしょう。LINE証券を開いただけでは取引できないので、いくつかの株を買える現金を入金させる必要があります。

ではどうやって2つの目的を達成しているんでしょうか?

タイムセールの仕組み

タイムセールのスケジュールを見ると、こんな感じです。

  • 15時に市場での取引が終わった後
  • 17時にタイムセール銘柄を発表
  • 21時に実際に株を分配
  • 翌朝9時以降に売却が可能

またそれ以外にもルールがあります。

キャンペーンの特徴的なルール
  • 人によって割引率が異なる(3/5/7%)
  • 毎週火曜と木曜のみ
  • 一度に買えるのは1銘柄を10株のみ

このルールがなんで必要なのか、考えると面白かったので解説します!

7%割引は東証のルールがあるから

LINE証券としては、口座解説者を増やしたいので、20%OFFとかでもやりたいはずです。ただ、割引率のルールが東証で決まっているから7%までの割引率を設定しています。

LINE証券は100株に満たない株数を取引できる珍しい証券会社です。

なぜこんなことができるのか?全ての取引を顧客vsLINE証券で行う「クロス取引」を利用して実現しています。1つ重要なルールがあって、価格バランスが崩れないように「クロス取引では東証の現在値段±7%以内で取引すること」と決められてます。

東証のルールに抵触させないために、15時に東証が閉まったときの値段の7%引きでキャンペーン実施してるのでしょう。

火曜と木曜なのは、NY市場の株価を気にしてるから

毎日よりも、希少性を高めるために週2回なんでしょうが、他にも理由はありそうです。

このキャンペーンの肝は「キャンペーンで損する人を極力出さないこと」です。

すると月曜と金曜は市場特性を踏まえると、翌朝の株価が予想できないので絶対にありえません

  • 月曜はニューヨーク市場の週始まりが控えている
  • 金曜は上記+週末の政治イベントが起きると困る

そうすると火水木が残ります。まぁ2日連続でやる意味はないので火木になったんでしょうね。

10株しか買えないのは、LINE証券が用意できる株数が限られるから

買える株数に制限をかけている理由も、費用がかさむと困るからだけではなさそうです。

LINE証券はクロス取引という相対取引が前提になっています。

クロス取引とは?
  • 売り手と買い手が当事者同士で価格や売買数量などを決めて行う取引のこと
  • 取引所を介さないことが特徴
  • 今回は「LINE証券とみなさん」が個人的に取引したことになってるはず
  • 個人投資家が優待狙いで行う「クロス取引」とは別物

クロス取引で投資家に株を売るためには、LINE証券が現物の株式を持っている必要があります。

キャンペーンの当日は、LINE証券は対象銘柄を大量に購入してるはずです。

でもあまりに多く買うと他の参加者に変に勘ぐられて値段を釣り上げられてしまいます。銘柄にもよりますがせいぜい10万株程度(売買高比率で2%前後)しか準備しないでしょう。

参加者に売れる株数が限られてるので、株数を制限しています

実際に儲かるのか計算してみる

では実際にいくら儲かったのか計算してみましょう!!

ただ、LINE証券は手数料ゼロといいつつ隠れ手数料をとっています。少し前提を置いて計算してみました。

損得計算の前提
  • 7%OFFで買う
  • 翌日の9時ぴったりに売る
  • 売るときのスプレッドコストは日中0.05%(夜間0.5%)
  • 利益は20.315%の源泉徴収後

では実際に株を買えた場合に得したのか?損したのか?見てみましょう。

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第1回で選ばれた銘柄(2019/12/5木)

銘柄前日終値 買値
(7%off)
翌日始値前日比概算利益
KDDI 3,151 2,930.5 3,170 0.6% 1,896
ドコモ 2,976 2,765.9 2,986 0.3% 1,742
JT 2,498 2,322.3 2,503 0.2% 1,430
ホンダ 3,129 2,910 3,127 -0.1% 1,717
SMBC 3,989 3,708.9 3,989 0.0% 2,216

平均で1,800円の利益が出てますね!

第2回で選ばれた銘柄(2019/12/10火)

銘柄 前日終値 買値
(7%off)
翌日始値 前日比 概算利益
大和ハウス 3,433 3,192.7 3,440 0.2% 1,957
小松製作所 2,691.5 2,503.1 2,682 -0.4% 1,415
キヤノン 3,059 2,844.9 3,061 0.1% 1,710
伊藤忠商事 2,457.5 2,285.5 2,468 0.4% 1,444
三菱商事 2,920.5 2,716.1 2,920 -0.0% 1,613

2回目も無事全銘柄で利益が出ました!

平均は1,627円でした。

第3回で選ばれた銘柄(2019/12/12木)

銘柄 前日終値 買値(7%off) 翌日始値 前日比 概算利益
積水ハウス 2,374 2,207.9 2,401 1.1%+ 1,529
キリンHD 2,470 2,297.1 2,497 1.1%+ 1,583
SUBARU 2,804.5 2,608.2 2,863 2.1%+ 2,019
豊田通商 3,910 3,636.3 4,005 2.4%+ 2,922
ANAHD 3,685 3,427.1 3,730 1.2%+ 2,399

3回目は市場全体が活況だったこともあり前日比+9.4%で売却できる銘柄がでました!

平均は2,090円でした。

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第4回で選ばれた銘柄(2019/12/17火)

銘柄 前日終値 買値(7%off) 翌日始値 前日比 概算利益
すかいらーくHD 2,193 2,039.5 2,196 0.1%+ 1,238
テルモ 3,923 3,648.4 3,923 0.0%+ 2,173
三井不動産 2,754 2,561.3 2,738 -0.6%+ 1,397
日本航空 3,454 3,212.3 3,455 0.0%+ 1,920
NTTドコモ 3,060 2,845.8 3,075 0.5%+ 1,814

4回目も何事もなく全銘柄プラスで終われました。

平均は1,708円でした。

前場寄り直後にすこしマーケットがざわついてたので、表よりも利益は少ないかもしれません。。

第5回で選ばれた銘柄(2019/12/19木)

銘柄 前日終値 買値(7%off) 翌日始値 前日比 概算利益
昭和電工 2,940 2,734.2 2,945 0.2% 1,668
住友金属鉱山 3,545 3,296.9 3,568 0.6% 2,146
本田技研 3,163 2,941.6 3,178 0.5% 1,871
三菱地所 2,117.5 1,969.3 2,122 0.2% 1,208
KDDI 3,286 3,056 3,311 0.8% 2,019

5回目の平均利益は1,782円でした。

第6回で選ばれた銘柄(2019/12/24火)

銘柄 前日終値 買値(7%off) 翌日始値 前日比 概算利益
日本たばこ産業 2,531.5 2,354.3 2,532 0.0% 1,406
すかいらーくHD 2,210 2,055.3 2,213 0.1% 1,248
ブリジストン 4,198 3,904.2 4,180 -0.4% 2,181
キャノン 3,072 2,857 3,074 0.1% 1,717
伊藤忠商事 2,517 2,340.9 2,528 0.4% 1,481

6回目の平均利益は1,606円でした。

第7回で選ばれた銘柄(2019/12/26木)

銘柄 前日終値 買値(7%off) 翌日始値 前日比 概算利益
三井住友FG 4,042 3,759.1 4,055 0.3% 2,342
SUBARU 2,719.5 2,529.2 2,729 0.3% 1,581
小松製作所 2,666 2,479.4 2,677 0.4% 1,564
積水ハウス 2,351.5 2,186.9 2,352 0.0% 1,306
三井物産 1,959.5 1,822.4 1,968 0.4% 1,152

7回目の平均利益は1,589円でした。

全7回の平均利益は1,743円!!

無事に全7回全てで利益を出し続けることができました。

3%が当選しても利益が出続けていますね!このまま最後まで損する人を出さずに突き進めるのか!?

気になりますね〜


いかがでしたか?

LINE証券は手数料ゼロに見せかけるためにクロス取引を駆使する証券会社です。

タイムセールキャンペーンは面白いなーと思ったので、裏側を含めて解説してみました。

LINE証券のタイムセールの裏側
  • 基本的に「なるべく損させないためのキャンペーン」
  • 割引額が7%までなのは、東証のルールで決められてるから
  • 月金じゃないのは、翌朝の株価が読めないから
  • 10株しか買えないのは、夕方までに用意できる株数が限られてるから

2019年12月末までのキャンペーンは、無事に、全ての銘柄で利益を出せていました。

興味がある方はぜひ口座開設してみましょう!

LINE証券

また同じキャンペーンを実施してほしいですね〜
→2020/2からキャンペーンが再開しました!

クロス取引では、取引可能時間が大きく関係することも特徴です。

今回のようなコアな内容は時事ネタに絡めて解説しています。SOR事件も面白いネタでした。

といっても、人気なのは投資初心者向けの記事です。わたしがはじめに読んだ入門書もご紹介しています。


良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。

まったり更新していくので、Twitter(@kinikuse)やFeedly, RSSに登録くださると幸いです。

まさ

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