こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。
毎週実施している #金融リテラシークイズも第8回になりました。
【第8回 #金融リテラシークイズ 】
— まさ@金育SE (@kinikuse) January 12, 2020
今週は簡単な問題かもしれません。
「日本の取引所は15時までしか発注できない?」
投資信託しか買ったことない人はわからないかも…?#金育
今回の正解は「15時以降も発注できる」です。
個別株の売買をしたことがない人には少し難しかったかもしれません。
ちなみに、個人投資家とプロ投資家では売買可能時間が異なります。
もし将来的に、個別株取引を始めたい人は必ず知っておいて下さいね。
東証の取引時間は9時〜15時まで
日本で最も取引量が大きいのは東京証券取引所です。
東証の取引時間は、前場と後場で別れています。
- 午前:9:00〜11:30
- 午後:12:30〜15:00
ちなみに11:30〜12:30を場間(ばかん)と呼びます。場間はニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所にはない制度です。
将来的には、
日本もお昼休みがなくなるかも?
地方取引所は15時半まで
日本には東証以外にも、3つの地方取引所と2つのPTSが存在します。
名古屋・札幌・福岡証券取引所の取引時間は、東証よりも30分長いです。
- 午前:9:00〜11:30
- 午後:12:30〜15:30
何故長いかというと、東証に負けない存在感を出すためです。
日本の取引は東証に一極集中してる
取引所 | 売買代金(百万円) | シェア% |
---|---|---|
東京 | 691,102,578 | 99.9 |
名古屋 | 82,877 | 0.0 |
福岡 | 17,209 | 0.0 |
札幌 | 51,288 | 0.0 |
もうね、東証に一極集中です。笑
ちなみに、各取引所に上場する銘柄のほとんどは東証にも上場されています。
地方取引所の存在感を出すために、重複上場銘柄を30分長く取引できるようにしてるんですね。
PTSはもっと遅い
地方取引所ではなく、証券会社が保有する私設取引所のことをPTSと呼びます。地方取引所より、もっと長い時間発注することが可能です。
日本には、SBI証券のジャパンネクスト(JNX)と、欧州のチャイエックス社のChi-Xがあります。
PTS | 日中取引 | 夜間取引 |
---|---|---|
JNX | 8:20〜16:00 | 17:00〜23:59 |
Chi-X | 8:20〜16:00 | なし |
どちらも地方取引所よりもさらに長い取引時間です。特にJNXは夜間も取引できるのが特徴ですね。
プロだけの取引方法もあります
ただしこれらはオークション取引の話です。市場に発注して、板に乗って、売買する普通の取引ですね。
プロには「クロス取引」という取引手段があります。
プロ投資家と証券会社が相対して値段を交渉して
合意すれば売買が成立する方法です
このクロス取引は勝手に行うことはできず、東証か日本証券業協会へ報告する必要があります。
- 東証:8:20〜17:30
- OTC:8:10〜17:03
※東証:https://www.jpx.co.jp/equities/trading/tostnet/02.html
※OTC:http://info.offexchange2.jp/offexchange/servlet/FindLatestExecutionEnterServlet
この報告可能時間まではクロス取引が可能です。
一般投資家には知られないように取引しているので注意が必要ですね。
今回は「取引時間」を解説してみました。
株の売買をする人以外は意識しなくてよい時間です。
でも、個別株の売買するなら絶対に知っておいて下さい!
特に、プロだけはクロス取引が可能です。知らないところで大口の取引が行われてる可能性がありますよ。
しっかりと勉強してから個別株取引を始めてほしいです。
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