投資の基本

おすすめできない投資信託をビジネスモデルから考えてみた

投資の基本
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こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。

おじさん
おじさん

投資信託で損したことあるなぁ

こんな声を聞いたことありませんか?

日本で買える投資信託は6,120本(2019/9現在)もあります。その中には「売る側が得する」ためだけの投資信託があるんです。。

どうすれば避けられるんでしょう。

実は「販売者」と「運用者」、そして私達「購入者」が儲かる仕組みを考えると、買ってはいけない投資信託に共通するルールが見えてきます

まさ
まさ

ビジネスモデルから
ダメな投資信託の見分け方を考えましょう!

購入者の私たちが儲かる仕組み

買う人はリターン−コストなのでシンプルです。次の式になります。

得られる利益
運用で増えたリターン − 運用コスト − 購入コスト

この利益を最小化してしまうのがダメな投資信託と言えそうですね。

運用者が儲かる仕組み

投資信託を運用する人たちは、多くの銘柄を分析して売買するのが仕事です。信託報酬と呼ばれる運用手数料をもらって利益を得ています。

信託報酬は運用成績に関わらず回収できるのが特徴です。

例えば、2%の信託報酬を設定して1億円の投信を運用するとします。毎年200万円が入ってきます。

仕組みさえ作ればお金が生まれる、ちゃりんちゃりんビジネスとも言えるでしょう。

販売者が儲かる仕組み

投資信託を売る人たちは、たくさん売るのが仕事です。売るたびに販売金額に応じた売買手数料をもらって利益を得ています。

売買手数料は、初回の販売時しか受け取れないのが特徴です。

例えば、2%の売買手数料の投資信託を販売するとします。100万円売るたびに2万円入ってくる計算ですね。

営業力を存分に活用して、投資信託を次々と売れれば莫大な利益が得られるでしょう。

おすすめできない投資信託のルール3つ

メインとなる3つの登場人物が儲かる仕組みをご紹介しました。じっくり考えていくと、3つのルールが導き出せます。一緒に見ていきましょう。

①運用コストが高すぎる投資信託

運用コストが高すぎると、それだけで利益を圧迫します。

得られる利益 =
運用で増えたリターン − 運用コスト − 購入コスト

毎年2%の利回りで運用するケースで、信託報酬が1.5%と0.1%を比べてみます。

信託報酬運用金額1年後10年後20年後
0.1%100万101.9万120.7万145.7万
1.5%100万100.5万(-1.4万)105.1万(-15.6万)110.5万(-35.2万)

毎年の利益が減ってしまうと複利パワーで大きな差が出てしまいます

信託報酬が大きい商品はそれだけで大きなハンデなのでよく考えましょう。

②購入手数料が高い投資信託

手数料は1回のみなので問題なさそうですが、無駄なハンデは必要ありません。

得られる利益 =
運用で増えたリターン − 運用コスト − 購入コスト

最近はノーロード型と呼ばれる手数料ゼロ円の投資信託ばかりです。

手数料が3%などの商品を積極的に選ぶ理由はあまりないです。

③リターンが少ない投資信託

信じられませんが、仕組み上全くリターンが期待できない投資信託もあります。

得られる利益 =
運用で増えたリターン − 運用コスト − 購入コスト

アクティブファンドの全てが悪いとは言いませんが、たいていはパッシブファンドに勝てません。。初心者はなるべく平均点狙いがおすすめです。

おすすめできない具体的な商品

3つのルールに当てはまる商品を考えてみましょう。

例1:毎月分配型投資信託

投資信託は複利効果を享受してナンボですが、毎月配当金がもらえます。しかも分配金利回り10%とか。「年金代わりに使えますよ〜」と売るんですね。

相場が良ければ良いのですが、、悪ければ運用成績はマイナスです。そんなときは集めたお金から配当金を出します。しかも、多くの場合は信託報酬も高くて3%とかあります。

利回りが-3%の貯金ですね。ワラエマセン

例2:ファンドラップ

一時期はCMもたくさん流れてましたよね、ファンドラップ。金融機関にお金を預けるといい感じの投資信託を選んで運用してくれるサービスです。

何がやばいって、余計な手数料の高さですね。

今までの登場人物の他に、「ファンドラップを運用する人」という新しい人が増えます。投資信託の運用者に「信託報酬」を払って、ファンドラップの運用者にも「口座管理手数料」を払うんです。

「ファンドラップ 手数料」でググると大手証券会社が出てきますが、5000万円以下なら口座管理手数料として1.54%取られます

毎年2%の利回りで運用するケースで、信託報酬が1.5%と0.1%を比べましたよね?

信託
報酬
運用
金額
1年後10年後20年後
0.1%100万101.9万120.7万145.7万
1.5%100万100.5万(-1.4万)105.1万(-15.6万)110.5万(-35.2万)

自分で投資信託を選んで買うのと比べて、ファンドラップが大幅に負けています。

あなただけではなく、ご両親が迷ってたらぜひ止めてあげてください。


買ってはいけない投資信託についてまとめてみました。

特に重要なことをまとめておきます。

買ってはいけない投資信託
  • 運用コスト(信託報酬)が高すぎる投資信託は避ける
  • 購入手数料が高い投資信託は怪しい
  • リターンが少ない投資信託は絶対ダメ

でもこれらの逆の特徴を持つ投資信託を選べば、良いリターンが得られるはずです。

まさ
まさ

良い投資信託もたくさんあります。
少しずつ勉強しましょう!

そもそもの投資信託のキホンに立ち返ってみましょう

若者向けの投資信託の選び方もまとめてあるので、確認してみてください。


良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。

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まさ

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