こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。
先日、国民年金の追納についてこんなツイートをしました。
【国民年金は払うべきかも】
— まさ@金育SE (@kinikuse) February 1, 2020
大学卒業までは、学生納付特例制度で猶予される方多いですね😀
追納のお知らせが来る時期です
その後、社会人になって払ってますか?
払うとその分所得税も免除されるので払ったほうが有利ですよね🤔
年収300万なら8万軽減されるようです。
ちょっと計算してみます😁
20歳以上は義務として加入する「国民年金」は、学生の間は納付が「猶予」されます。「免除」ではないため、働き始めてから支払わないと、年金額が減ってしまいます。
ただ、何十万円単位で追納する必要があるため、社会人といえども少し大変です。
国民年金を追納すべきか、しなくてよいか。何が変わるのかを2つのメリットから計算してみます。
そもそも学生納付特例制度とは?
国民年金は以下の要件を満たす人に毎年給付されます。
ただし、病気でお金を払えないときは「免除」、学生でお金が無いときには「猶予」などの特例が存在します。
産経新聞の画像がわかりやすいです。
中でも、学生納付特例制度は多くの人が利用しています。
ただ勘違いしがちなポイントですが、あくまで「猶予」であり「追納」しなければ年金額が減ります。
追納は10年以内なら行うことができます。3年度目以降に追納する場合には、当時の保険料額に若干の加算額が上乗せされます。
追納する2つのメリット
学生時代に払わなかった年金の金額は、大学院に行ったか?留年したか?などで変わってきます。
- 大学4年で卒業:約36万円
- 大学院で卒業 :約72万円
「年金は国民の義務」です。
基本的には、追納には2つのメリットがあります。
社会保険料控除される?
追納すると「社会保険料控除」という形で支払う税金が減ります。具体的には、支払った年の所得税・住民税が控除されます。
ただし、特に金額的なメリットはありません。
- 住民税:課税所得の10%くらい
- 所得税:課税所得の金額に応じて変動
所得税は段階的に課税割合が上昇します。
330万(10→20%)
国税庁 所得税の税率
695万(20→23%)
900万(23→33%)
タイミングよく追納できると、節税効果も高まりそうですよね?
大学2年分の36万円を追納する例で、実際に計算してみました。
課税 所得 | 所得 税率 | 税合計(A) | 36万円 追納後所得 | 所得 税率 | 税合計(B) | A-B |
330 | 20% | 58 | 294 | 10% | 42 | 15 |
400 | 20% | 79 | 364 | 10% | 57 | 22 |
500 | 20% | 109 | 464 | 20% | 87 | 22 |
600 | 20% | 140 | 564 | 20% | 118 | 22 |
700 | 23% | 171 | 664 | 20% | 148 | 22 |
800 | 23% | 204 | 764 | 23% | 180 | 24 |
900 | 33% | 240 | 864 | 23% | 214 | 26 |
1000 | 33% | 283 | 964 | 33% | 252 | 31 |
追納金額である36万円を超える節税効果はありません。この効果を狙って節税する必要はなさそうですね。
年金額が増える
国民年金は保険料を40年間(480ヵ月)全額納めることで、約80万の年金がもらえます。この金額は毎年見直されており、2022年度は年額777,800円でした。
480ヶ月払うことが前提となっているので、1年分を支払わなかった場合は1/40の約4万円が受給できなくなります。
期間 | 追納金額 | もらえる 年金 | もらえる 年金(月額) |
---|---|---|---|
2年(大学) | 約36万 | 39,000円 | 3,250円 |
4年(院進学) | 約72万 | 78,000円 | 6,500円 |
10年受け取ると元が取れます。100歳まで生きると仮定すると、3.9万×35年間=136.5万円もの金額になるので大きいですよね。
ただ、、私ならインデックス投資する金額ですね。。
仮に30歳から65歳までの35年間、4%で運用できると、36万円は142万円に増える計算になります。
自分で運用できるなら、追納しない方が有利だと言えます。
結論:年収によっては追納すべき
まとめると、私なら追納しません。
ただし、下記の条件に当てはまる人は追納した方が良いと思います。
投資しないのであれば、将来の年金額が増えるので追納すべきです。月3,000円をバカにすると痛い目にあいますよ。笑
国民年金の保険機能に注意
今回は意図的に触れていませんが、国民年金には保険機能もあります。
「障害年金や遺族年金といった機能も考慮すると、満額受給できるようにしておくべき」という考え方もあります。
このあたりは、個人や勤務先が加入している保険と比べて考えていくことをおすすめします。
今回は国民年金の追納について調べてみました。
今回は所得税について勉強しましたが難しいですね。。
ただし、税金とうまく付き合える様になると人生が変わるので、今後も少しずつ取り上げていきます。
3階建てと言われる年金の仕組みはここで解説しています。
年金が少なくてもいいかどうかは、将来の費用がわからないと判断できないですね。
節約に繋がるのは格安SIMが有名です。でも選ばないでいい人もいますよ。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
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まさ