医療費・介護 — 健康状態と個別の医療費
老後の家計で読みにくいのが医療費と介護費です。年をとるほど増えていくのは分かっていても、自分がいくら使うかは事前には決められません。LIFIRE(開く)は、この読みにくい費用を年齢別の統計値をもとに自動で計上し、健康状態で補正します。特別な出費が見込まれるなら、個別に上書きして足すこともできます。
このページでは、健康状態の設定が何に効くのか、年齢ごとにいくら計上されるのか、そして自由診療やがん治療のような個別の費用をどう足すのかを、計算上の扱いに絞って説明します。
このページで分かること
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健康状態が医療・介護費の見込みにどう効くか
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年齢別に計上される医療費・介護費の実額
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個別の医療費を上書きで足す手順(がん治療の例)
健康状態を選ぶと、医療・介護費が補正される
「医療・介護」タブの "世帯の健康状態" のセクションで、本人と配偶者(配偶者ありの設定の場合のみ)それぞれについて3段階から選びます。ここでの選択は、次に説明する年齢別の統計値に対する補正倍率として使われます。
| 健康状態 | 医療・介護費の補正倍率 |
|---|---|
| 健康 | 0.6倍 |
| 普通 | 1.0倍 |
| 不安あり | 1.5倍 |
なんとなく「健康」を選びたくなりますが、実際の通院頻度や持病の有無に合わせて選んでおいたほうが、あとの数字の説得力が上がります。 健康と不安ありでは2.5倍の差がつくので、老後の累計では無視できない開きになります。
年齢別に計上される医療費・介護費
医療費・介護費は自分で1年ずつ入れるものではなく、年齢に応じた統計値が自動で計上されます。ここは個別の金額を直接いじれない部分なので、どの年齢でいくら計上されるのかを開示しておきます。 次の表が、その基準となる年額の目安です。
| 年齢 | 医療費(年額) | 介護費(年額) |
|---|---|---|
| 〜14歳 | 2.5万円 | 0円 |
| 15〜44歳 | 3.5万円 | 0円 |
| 45〜64歳 | 6.5万円 | 0.5万円 |
| 65〜69歳 | 10.5万円 | 1.5万円 |
| 70〜74歳 | 12.0万円 | 2.5万円 |
| 75〜79歳 | 15.5万円 | 6.5万円 |
| 80〜84歳 | 16.5万円 | 15.5万円 |
| 85歳〜 | 17.5万円 | 35.5万円 |
この表は「普通(補正1.0倍)・インフレ調整前」の基準額です。実際の計上額は、ここに前の項の健康状態の倍率がかかり、さらにシミュレーション設定のインフレ率で将来価値に調整されます。とくに85歳以降は介護費が跳ね上がる形になっていて、長生きするほど介護の負担が家計に効いてくることが、この数字からも読み取れます。 医療費はある程度平準化されているのに対し、介護費が後半に集中しているのが日本の統計の特徴です。
個別の医療費は「上書き」として足す
統計値だけではカバーしきれない支出、たとえば自由診療、継続的な通院、特定の時期に集中する治療費などは、 "個別支出・自由診療" のセクションから項目を追加します。項目名、月額、開始年齢、終了年齢を入れる形で、本人と配偶者で別々に管理できます。開始月・終了月まで細かく決めたい場合は、スマホの詳細編集画面を開いてください。
この欄は統計値への「上乗せ」として働きます。 健康状態の補正で織り込まれている平均的な費用とは別枠なので、重複を気にせず、実際に見込んでいる金額をそのまま入れて大丈夫です。
例: 10年後にがんで、5年間治療費がかかる想定を入れる
「将来この時期に、この病気で、これくらいかかるかもしれない」という不安を、期間を区切った上乗せとして試せます。たとえば今45歳の人が、10年後の55歳でがんと診断され、そこから約5年間治療費がかさむケースは、次のように入れます。
| 入力項目 | 設定例 |
|---|---|
| 名称 | がん治療費(自己負担の上乗せ) |
| 開始年齢 | 55歳(10年後) |
| 終了年齢 | 59歳(約5年間) |
| 月額 | 5万円 |
これで55〜59歳のあいだだけ、統計値に月5万円が上乗せされて計上されます。金額や期間を変えれば、「もっと長引いたら」「先進医療で自己負担が大きかったら」といった悪いほうのシナリオも試せます。保険でどこまで備えるかを考える前に、まず出費の山がどれくらいか自分の数字で置いてみると、必要な保障額の当たりがつきます。 その保障の過不足は必要保障額診断で確かめられます。
生涯医療・介護費用プレビューで健康状態の効きを確かめる
画面の下部には「生涯医療・介護費用」のプレビューが表示されます。年齢別統計に基づく医療・介護費(本人・配偶者)と、個別に上書きした費用(本人・配偶者)が、別々の帯として積み上がります。 インフレを織り込んだ生涯累計額なので、健康状態を切り替えると全体の高さがどれだけ動くか、がん治療の上乗せを足すとどこが盛り上がるかを、ここで体感できます。
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医療費の見込みが置けたら、民間保険の入力と、その保険が過不足ないかの診断に進みましょう。医療費の山と保険のカバー範囲を並べて見ると、入りすぎ・足りなさが見えてきます。
