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収入 — 雇用形態ごとの入力ガイド

LIFIRE(開く)の収入は、転職や役職定年、育休といった「働き方が変わるタイミング」を、フェーズという区切りに分けて入力していきます。このページは「それぞれの欄に何を入れるか」に絞った値のリファレンスです。フェーズの追加・並び替えといった画面の操作はライフイベント(タイムライン)にまとめています。

対象画面

「収入・税金」タブ → キャリア・タイムライン

配偶者ありの設定にしている場合は、画面上部のタブで本人・配偶者を切り替えて、それぞれ別々に入力します。片方だけ入れて満足しないよう注意してください。

このページで分かること

  • 雇用形態5種で、表示される欄・消える欄がどう変わるか

  • 育休の給付が「直前フェーズの給与」から自動で決まる仕組み

  • 退職金・企業年金・臨時収入の入れ分け

雇用形態を選ぶと、入力欄が入れ替わる

LIFIREの収入は「フェーズ」という区切りの積み重ねで管理します。1つのフェーズには開始年齢と終了年齢があり、その期間の月次額面・雇用形態・昇給などをまとめて設定する仕組みです。

フェーズごとに選ぶ "雇用形態" によって、出てくる欄と消える欄が変わります。全体像は次のとおりです。

雇用形態 カードに出る欄 「詳細」モーダルの追加欄 備考
会社員 月次額面、夏賞与・冬賞与 標準の形
自営業 月次額面 経費率 月次額面は「月の売上」扱い
パート 月次額面 月88,000円以上で被用者保険に切替
育休 月次額面、夏賞与・冬賞与 給付は直前フェーズから自動計算
リタイア (収入欄なし) 収入0として計算

フェーズの開始・終了の年齢欄の横には、炎アイコンの "FIRE年齢に連動" チェックがあります。オンにすると、その年齢が目標FIRE年齢の変更に自動で追従します。連動の使い方と注意点はライフイベント(タイムライン)で説明しています。

昇給率・定額昇給はどの形態でも「詳細」モーダルで設定します(後述)。以下、形態ごとに「何を入れるか」を見ていきます。

会社員

カードには "月次額面" に加えて、 "夏賞与""冬賞与" の欄が並びます。月次額面は税引き前の月給で、ここが社会保険料と所得税の計算のもとになります。手取りではなく額面で入れてください。

賞与を年2回もらっているなら夏・冬に分けて入れ、昇給の見込みは「詳細」モーダルで設定します。

自営業

カードに出るのは "月次額面" だけで、賞与の欄は消えます。給与ではなく事業なので、賞与という概念がないためです。

自営業を選んだときだけ、「詳細」モーダルの中に経費率(%)の欄が現れます。月次額面を「月の売上」とみなし、経費率のぶんを差し引いた残りが事業所得として扱われます。 経費率を高くするほど課税される所得は小さくなるので、実態に近い割合を入れておくと税・社会保険の見積もりがブレにくくなります。

パート

カードは "月次額面" のみで、賞与欄は出ません。会社員と大きく違うのは社会保険の扱いです。

パートは、月次額面が月額88,000円(いわゆる「106万円の壁」の賃金要件にあたる金額)以上かどうかで、加入する社会保険が切り替わります。88,000円以上なら会社員と同じ被用者保険(厚生年金・健康保険)、それ未満なら国民年金・国民健康保険が対象です。配偶者が会社員で、パート側の収入が扶養の基準を下回っていれば、被扶養者として社会保険料がかからない扱いになる場合もあります。壁を意識して働き方を決めている人は、月次額面をこの境目の前後で振ると手取りの変化を確認できます。

パートの社会保険は賃金額だけで判定しています

実際の被用者保険の加入条件には、勤務先の従業員数や週の所定労働時間などの要件もありますが、LIFIREでは現状それらは反映しておらず、賃金額での判定にとどめています。

細かい線引きが必要な場合は、目安として利用してください。

育休

いちばん誤解されやすい形態です。育休のカードには、会社員と同じく "月次額面""夏賞与""冬賞与" の欄が並びます。ただし、この月次額面に入れた数字は、多くの場合そのままでは使われません。

育児休業給付は、育休フェーズの直前にある会社員またはパートのフェーズの給与をもとに、LIFIREが自動で計算します。つまり「育休に入る前にいくら稼いでいたか」から給付額が決まる仕組みで、育休フェーズ自体の月次額面は基本的に計算に絡んできません。 例外は、直前に会社員・パートのフェーズが1つも見当たらないケースだけで、そのときだけ育休フェーズの月次額面がフォールバック(代わりの基準値)として給付計算に使われます。

一方で、賞与の欄は育休中でも反映されます。 休業中に賞与が出るケースを想定して、入れた額がそのまま収入に加算される作りです。育休フェーズでは「直前の働き方フェーズをちゃんと作ってあれば、月次額面は神経質にならなくてよい。賞与だけは実態で入れる」と覚えておけば十分です。

リタイア

リタイアを選ぶと、月次額面も賞与も、収入の入力欄そのものが消えます。その期間の収入は0として計算されるので、入れる数字はありません。

なお、リタイアはフェーズカードのプルダウンでのみ選べる形態です。「詳細」モーダルの中の雇用形態の選択肢にはリタイアが並んでいないので、リタイアへの切り替えはカード側で行ってください。

「詳細」モーダルで昇給・賞与・60歳給付を詰める

カード右下の「詳細」ボタンを押すと、そのフェーズのモーダルが開きます。ここで設定できるのは、昇給率・定額昇給・夏賞与・冬賞与、そして自営業なら経費率です。

項目 意味
昇給率(%) 前年度の基本給に対する年間の昇給割合(ベースアップ込み)
定額昇給(年額) 金額での昇給。入れた年額を12分割して毎月の給与に加算
60歳時点の月給 開始年齢60歳以上のフェーズのみ表示。高年齢雇用継続給付の計算に使用

ベアと定期昇給を分けて考えたい場合は、昇給率と定額昇給を使い分けると給与カーブを実態に寄せられます。

開始年齢が60歳以上のフェーズでは、モーダルに "60歳時点の月給" の欄が追加されます。再雇用で給与が下がる予定がある人は必ず入れてください。空欄のままだと高年齢雇用継続給付が正しく計算されません。

退職金・企業年金

フェーズの下には、退職金・企業年金のセクションがあります。「項目追加」で1件ずつ登録していく形で、種別は次の3つから選べます。

種別 受取方法 追加で入れる項目
退職一時金 一括受取 勤続年数
企業年金(確定・有期) 分割受取 勤続年数、受取期間
企業年金(終身・生涯) 分割受取(生涯) 勤続年数

受取時期には「FIRE年齢に連動」のチェックがあり、オンにするとFIRE年齢を動かすたびに受取時期も自動で追従します。退職と同時に受け取る想定なら、連動をオンにしておくと入れ直しの手間が省けます。

勤続年数は退職所得控除の計算に使われます。 控除は勤続年数が長いほど大きくなるので、実際の年数に近い数字を入れると控除後の手取りが実態に寄ります。転職を挟んで勤続年数がリセットされている人は、通算年数を入れないよう注意してください。

臨時収入(副業・贈与・相続)

その下の臨時収入セクションでは、フェーズの給与とは別枠で入ってくるお金を登録します。

種別 課税の扱い
事業所得(副業等) 課税対象
雑所得(副業等) 課税対象
贈与・相続等 非課税として扱われます

受け取り方は「一括」か「継続」の切り替えです。一括を選ぶと受取額と受取時期だけを入れる形になり、継続を選ぶと金額(年額)に加えて終了時期の欄が出て、開始から終了までの期間ぶんが毎年加算されます。相続でまとまったお金が入る予定があるなら、贈与・相続を選んで一括にしておけばシミュレーションに反映されます。

なお、LIFIREは相続税・贈与税そのものは計算しません。相続や贈与の金額は、相続税などを差し引いた後の手取り額で入力してください。 額面のまま入れると、その分だけ資産が過大に見積もられます。

生涯収入プレビューで世帯合算を確かめる

画面の下部には「生涯収入プレビュー」が表示されます。ここまでに入力した内容が、本人収入・配偶者収入・児童手当・臨時/副業・退職金/企業年金の5系列の積み上げグラフとして年齢ごとに並び、世帯全体の生涯累計額も確認できます。

注目してほしいのは児童手当です。児童手当は入力欄がありませんが、基本プロフィールの子供情報から自動計算され、このプレビューに合算されています。 「入れた覚えのない収入が乗っている」と感じたら、まずここを疑ってください。計算ルールは教育費のページで説明しています。

入力を変えるとプレビューも即座に更新されます。フェーズを組み替えたら、グラフの形が想定どおりの給与カーブになっているかをここで確かめるのが早いです。

次に読む

値を入れ終えたら、次は手取りに直結する税金・社会保険の仕組みと、公的年金の見込み額を確認しておきましょう。フェーズの追加や並び替えなど、この画面の操作そのものはタイムラインのページにまとめています。